はじめに――“心地よさ”を、我慢しないために
ゴルフを楽しむ女性にとって、ウェア選びはプレーの一部です。
スコアを上げたい気持ちはもちろん大切ですが、それと同じくらい「自分らしく見えること」「気持ちよく動けること」も大事。
けれど現実には、機能性とデザインのどちらかを選ばなければならない場面が多くあります。
動きやすさを優先すれば締めつけ感や生地の厚みが気になり、デザインを重視すれば汗や透けが不安になる。
プレー中もどこかで「我慢して着ている」感覚が残ってしまうのです。
SOLitudeは、そんな女性たちの小さな“違和感”に向き合うブランドとして生まれました。
機能的で、なおかつ着るたびに気分が上がる。
その両立を本気で追い求めた結果、1枚のゴルフインナーが誕生しました。
1.夏のゴルフに潜む、小さなストレス

夏のコースは、まさに過酷です。
強い日差しと芝の照り返し、そしてプレー後の冷房。
一見シンプルな行き来ですが、体は常に温度差にさらされています。
そこで欠かせないのが、肌を守るインナー。
ところが、実際に着てみると“快適”とは言い切れないものが多いのです。
汗で張り付く、締めつけで呼吸が浅くなる、白いトップスでは透ける――。
快適さを求めたはずが、いつの間にか「仕方なく着る服」になってしまう。
そんな小さなストレスが、プレーの集中力にも影響します。
私たちはまず、そこに潜む“心のノイズ”を取り除くことから考えました。
2.“Sライン”が消える違和感

もう一つ、多くの女性が抱えていたのが「シルエットが崩れる」という不満でした。
ウエストのくびれに沿わない設計だと、上に重ねたポロシャツのラインがもたつき、太って見える。
スポーツウェアとしては機能的でも、鏡を見るたびに気持ちは沈んでしまう。
それは、女性らしさを犠牲にした“効率的なデザイン”の副作用でした。
実際、日本の市場では“Sライン”を意識して作られたインナーがほとんど存在しません。
「どうして“動きやすいのに、綺麗に見える”インナーがないんだろう?」
そんな素朴な疑問が、SOLitudeの開発を動かす出発点になりました。
私たちは、機能性の中に美しさを取り戻すことを目指しました。
3.“肌になじむ色”を探すところから

デザインを整えても、色が合わなければインナーは浮いて見えます。
特に日本人の肌に合うベージュは、ありそうでなかなか見つかりませんでした。
海外製のインナーは黄みが強すぎたり、逆に白っぽく浮いてしまったり。
着てみると「肌色なのに、なんだか違う」という違和感が残ります。
そこで、開発チームは生地そのものの色づくりから着手しました。
肌に自然に溶け込み、日焼けしたトーンにも透けない“ニュートラルなベージュ”。
血色感をほんのり残すことで、どんなトップスの下にもなじむ絶妙なバランスを追求しました。
「隠すためのインナー」ではなく、「装いを支えるインナー」にするために。
目立たないけれど、確かに自分を引き立ててくれる一枚を目指しました。
4.“着たい”と“動きやすい”を同時に叶えるために

SOLitudeが重視したのは、デザインと機能を分けて考えないこと。
見た目の美しさと、プレー中の動きやすさを“同じ設計線上”で両立させることでした。
-
体のラインに沿うパターン設計:もたつきを防ぎ、上に重ねてもシルエットを崩さない。
-
肩まわりの自由度:スイングの可動域を妨げず、自然に腕が上がる設計。
-
通気性と温度調節:屋外の暑さと室内の冷え、両方に対応。
-
肌になじむ色味:コーディネートの自由を広げ、プレー以外の時間も心地よく。
どれも欠かせない要素。
それらをすべて満たす“理想の一枚”をつくるため、チームは試作と検証を繰り返しました。
単なる機能性ウェアではなく、“着る人の自信を支えるインナー”を目指して。
5.次回予告:こだわりの裏側を、少しだけ
後編では、実際の開発現場での試行錯誤を詳しくお伝えします。
-
襟ぐりの深さと肩の動かしやすさのバランス調整
-
見た目だけでなく、本当に涼しいメッシュ素材の選定
-
歩いても股下がずれにくい構造設計
-
肌当たりをやわらげる縫製の工夫
半年間で20回以上の試作を重ね、たどり着いた“理想のバランス”。
その舞台裏を、次回「後編:開発の裏側」でご紹介します。
